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 Table Soccer World

vol.1 A BOY MET THE FOOSBALL
vol.2 第2の壁 TOURNAMENT PLAY STYLE
vol.3 FOOSBALL SWEET & BITTER
vol.4 アメリカ国立公園巡り1 -I'm a Pull shot fooser-
vol.5 アメリカ国立公園巡り2 -Push Shot VS Pull Shot-
vol.6 日本 foosball 事情 -横浜編-
vol.7 日本 foosball 事情 -六本木編1-
vol.8 日本 foosball 事情 -六本木編2-
vol.9 日本 foosball 事情 -六本木編3-
vol.10 日本 foosball 事情 -六本木編4-
vol.11 日本 foosball 事情 -テーブル今昔-
vol.12 日本 foosball 事情 -西東京の聖地-
vol.13 日本 foosball 事情 -東北仙台の聖地-
vol.14 世界 foosball 事情 
vol.15 世界 foosball 事情 -世界における日本のレベル-
vol.16 テーブルサッカーの生涯スポーツとしての可能性
〈第二の壁 TOURNAMENT PLAY STYLE〉

 フーズボールのスキルが上がれば上がるほど、自分の実力がどの程度なのか試したくなるのはどのスポーツでも同じだ。映画"The Hustler"に描かれた若き日のエディー・フェルソンのように他流試合をしたくなってくる。
 いつも一緒にフーズボールをしに行く仲間、Mike、 Bob、 Don(High schoolの同級生)とゲームセンターをメインに様々な場所で私たちも自分の腕を試すようになった。ゲームセンターメインとは、我々はまだ高校生もしくは大学生なので、21才以下はカリフォルニアではバーに入ることすら出来なかったのだ。
このころは、自分が出来る2-3種類のショットでだいたいの素人を相手に叩きのめすのがいつものパターンで、我々の縄張りのゲームセンターでは、ほぼ勝てる状況が続いていた。

 前回「A BOY MET THE FOOSBALL」で書いた"Fox hill mall"や"Redondo Beach"のゲームセンターが大きな発表の場所で、週末になると縄張りの外へ遠出を繰り返した。 いつもの4人、プラス彼女を連れての出陣というのがパターンである。
だいたい夜7:30くらいにMikeの家で集合し、車3-4台に分かれ、現地に着くのが8:30から9:00。それから閉店の12:00までぶっ通しでゲームやチャレンジを繰り返すのだ。身内とのゲームは単調だが、チャレンジとなると緊張が走る。
 フーズボールの一般的なルールとして、テーブルにゲーム代を置くことがチャレンジの表明となっている。当時は25セント2枚の50セントがゲーム代で、一番目立つコンディションのいい、いわゆる花台には25セントが20枚以上ならぶことになる。そこでゲームの順番が回ってくるのを40−50分見学しながら待つこともざらで、それが故に観客も増え、場も盛り上がるのだ。またゲームに勝てば次のチャレンジを受ける側になるので、勝ち続ければ何ゲームでもタダでできるというわけだ。勿論、注目の的になれるのも捨てがたい魅力なのである。

テーブルサッカー(フーズボール) 当時、いつも集まる仲間の他に、私の従兄弟のHideroも数年遅れてロスに留学しに来ていた。彼も同じようにサンタモニカのゲームセンターで、フーズボールの洗礼を受け、見事にこのゲームにはまった一人である。
Hideroはその後カリフォルニアの中部のフレズノという町の大学に引っ越すことになるのだが、それがきっかけで、私は、本物のFoosball tournament styleを知ることができた。

 Hideroが移った町に、"I foos 2" というフーズボール専門の店があった。 そこでカリフォルニアNO.2 playerであり、店のオーナーでもあるGaryと出会ったのだ。
 Garyに会うことによって以下のことがわかってきた。 まず、フーズボールの大会として、数ヶ月に一度、州単位のトーナメントが開催され数千$の賞金が競われている事。年に一回、全米レベルの世界選手権(アメリカ人は全米イコール世界選手権と思っている)が開催され、優勝賞金に世界一周旅行や、ポルシェ・ターガなどが副賞に挙げられる大会があることを知った。
 更にフーズボールには正式なルールが決められて、厳しく競技に反映されていることもわかった。つまり、ゲームセンターに置かれているただのゲームではなく、スポーツとして認知され、なおかつFoosball tournamentは数千人単位の人間が集まる吸引力のあるイベントだったのだ。 また、Foosball playerにはランクがあって、Rookie,Semi-pro, Pro, Pro-masterの4段階のランクがある事も知った。

 では、トーナメントプレーはどう違うか? 目的の違いが、結果につながるということである。つまり、いつもはゲームセンターで練習して難しいショットを決めることや、新たなコンビネーションを開発して相手を翻弄する事が楽しいので、その練習に時間を費やしていたが、それではトーナメントではとうてい勝てないことを痛感した。
 具体的に話すと、前衛のフォワードバー(3マン)でボールをキャッチした場合は、ほぼ60−70%の確率で得点してしまう事が原則にあるということ。これは、究極に練習すれば、よほどランクが上の人とあたらない限りこの数字に近づいていくという事である。この確率を基準に考えたときでは、いかに確率よく前衛のフォワードバーまでボールをつなぐことが出来るかが、勝負の大きな駆け引きとなってくる。つまりボールをサーブした時にはじめに触ることの出来る、ミッドフィルダーバー(5マン)からフォワードバーへのパスがポイントとなるのである。よってパスの重要性を痛感した時点から左手ばかりを練習するようになり、右手で出来ることは基本的に左手でも出来るように練習しはじめた。

 フーズボールをして何が一番楽しいかと、初心者に問うと必ず点数が入ったときの音と満足感と言う人が多い。
これは、サッカーと同じで得点したときの満足感は他に替えがたい喜びになる。しかしトーナメントプレーを知ってしまってから、パスを通す事が、点数を得点する事の0.7点分程度の満足感が得られるようになり、これがトーナメントの練習にもなってくるのである。

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Japan Foosball Club
代表 植野 穰

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